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「うまか―!」の声を聞きたくて 

冬の凍てつく寒い朝も、夏のうだるような暑い午後も、野菜を洗い、皮をむき、肉をこね、煮物を炊き、揚げ物を揚げる。1日も欠かすことなくひたむきに、地道に、つらい仕事にも泣き言を言わず、頑張る仲間たちがいます。
クベレの一角、厨房で今日も料理自慢の主婦たちが腕をふるっています。
 食は栄養を取り込みエネルギーに変え体を動かし、1日1日の命をつなぐという、かけがえのない大切な役目があります。ことに高齢者にとっては疾患を予防する、または治療する療養食としての目的もあります。
それだけではなく、「楽しみ」「やすらぎ」「思い出」としての食事の役割もあります。
 彼女たちが作る一杯の味噌汁が沈んだ心を優しく励ますことがあるかもしれません。味のしみたお煮しめが母の記憶に繋がっているかもしれません。お赤飯やお寿司が人生のお祝い事のシーンを思い起こさせているかもしれません。
チャンポンやハンバーグが家族で外食した思い出に繋がっているかもしれません。季節や行事の食事で季節の訪れを感じているかもしれません。
 美味しいものをいただくことはそれだけで幸せな気持ちとなり、生きる意欲をよみがえらせてくれます。彼女たちはその大切な役目を淡々と果たしてくれています。
 クベレの食事はほとんど手作りです。手間をかけ、ある時には大胆に、ある時には繊細に、ある時には科学的に、ある時は長年の勘を働かせて、美味しい料理を作り上げます。
クベレではほとんどの利用者様が完食されます。「みそ汁の美味しかった。」「白和えはこがん上手に作りきらん(こんなに上手に作れない)。難しかとよ。」「天ぷらや刺身はここ(クベレ)で食べるのが楽しみ。」「煮物は薄味でもおいしい。」「今日もうまかった。」うれしい感想が多く聞かれます。
 昨年から誕生日食も始まりました。お誕生日をお迎えになられる月には、お一人お一人の方にお好みの料理をお聞きして、利用される日の昼食に提供しています。心尽くしのお誕生食を目にされると、ご本人のお顔が見る見るうちに輝きます。
厨房の職員たちの忙しさもさらに増していると思います。
 今日も昼食のおでんもよく味が染みて美味しかったです。ごちそうさまでした。


     
ていねいに、手早く。       切り方はこれでよかね。      煮物も丁度良か!       盛り付けも大事。綺麗かね。

ある日の献立より
  

  
おせち料理作ってます。忙しか‼  今年のおせちも豪華です。

  
ご馳走ね。今年もよか年になるばい。うまかー。